税理士事務所は経営規模からすると、中小零細企業でしょう。
そのオーナーが一番気にかけなければいけないことは、はたして何?
それは、従業員の健康問題ではないでしょうか。
単純に、「風邪を引いたから今日は休みます」というのは、問題なし。
理由もなく、遅刻、さらに無断欠勤、これは多いに問題蟻ですね。
しかし、どうでしょう。
ドイツの格安航空機の副操縦士が、150人を道連れに゛自殺゛した。
健康診断で操縦は控えるべき、いや操縦はノーと宣告されていた副操縦士。
診断結果が雇用主にも知らされていたならば、今回の墜落はなかったはず。
確かに税理士事務所の担当者に、同じことをもとめるのは無理。
個人情報を重要視すると、慢性的な病状を報告させるのは難しくなっている。
採用に際して、健康問題を聞く程度だが、その後は注意不足で未把握。
独り住まいだと、病気になって連絡ができないこともある。
それでも現在は電話ではなく、メールで連絡が入るのが常識。
これだと病状の把握は難しくなり、最悪の事態があっても把握するのは遅れる。
過去の風邪で休みが続いていた職員が死亡していた事例もある。
その時には病状を把握し、病院などに連れていくべきだったとの反省も。
しかし、その判断も遅きに失し、後悔だけが残った。
それだけに所長の職員管理も徹底しなければならないわけ。
新入社員を迎えた事務所もあるだろうが、職員の労働環境も経営の要点になる。
事業承継支援室長
大滝二三男