『ゴールは偶然の産物ではない』
~FCバルセロナ流世界最強マネジメント~
著者:フェラン・ソリアーノ
価格:1,680円(税込)
ISBN978-4-902222-80-7
先日のクラブワールドカップで世界一の座についたFCバルセロナ。名実ともに世界の超一流サッカークラブです。
そんなサッカークラブの元経営者が書いたビジネス書が上記のもの、先日の熊本セミナーの際、移動中に読んでみました。
サッカークラブの業界はどちらかといえば、映画などのエンターテイメントに類似するものですが、よくよく読んでみると会計事務所の経営にも似ている点は多々あるきがしました。
クラブの売上の内その半分以上が選手へのサラリーになる点、チームとしてゲームに勝利を得る戦力を整えると同時に売上をのばす、つまりは適格な人材獲得・育成と営業戦略が必要な点
業界、業種は違えど、経営において、どちらも「人」が資本。優秀な人材を如何に活躍させ、それをクラブとしての売上に結びつけるのか。
サッカークラブの経営と会計事務所の経営すべてを真似ることは難しいですが。その中で興味深かったのが、クラブとしてどのステージで戦うことを選択するのかというところ
世界に無数もあるサッカークラブの中で、超一流を目指すのか、それとも身の丈経営に徹するのか、ただ経営者の、またはファン(顧客)願望だけでなく、市場の規模や風土など、自分達の置かれている状況をしっかりと分析することが重要であると指摘しています。
会計事務所にとっても、拡大なのか、現状維持なのか、昨今のような経済状況では所長の事務所運営の舵取りは大変重要になってくることでしょう
一見偶然の産物であるように見える「ゴール」も、その裏にはそこに至るまでの「論理」が確実に存在する。
会計事務所にとっても、優秀な人材が取れる・取れない、売上が上がった・下がったには確実に論理が存在する。
それを紐解くことが「成長」へと繋がるのではないのでしょうか。
サッカー好きにも、そうでない人にもお奨めだと思います。
事業承継支援室
石原坂 誠