会計二科目には合格しているが、税法は一科目もクリア出来ず、試験を諦める人は本当に多いはず。
この土曜日に今年度の合格発表があり、今後も挑戦し続けるのかどうかの決断を迫られる人もいるだろう。
そのなかで、数年掛けて税法に取り組んでいるが、一科目も合格できない人も多い。
実際、税理士事務所の所長に訊くと顧問先からの信頼も厚く、資格はないが税法に精通する職員もいる。
その職員が試験に合格すれば、事務所を継がせるつもりだったが、いまは試験を諦め、継げなくなった。
こういうタイプの人のなかには、実際税法は全敗で、会計二科目はクリアしている人が多い。
まあ、税理士試験を受ける時に、最初に会計二科目をクリアしてから、
税法に挑戦のが"常識"。
だから、税法で挫折する人が圧倒的に多い。数度の挑戦で一科目も受からない人は、会計二科目で挫折。
十年近く前、税理士さんから承継先を紹介するようの依頼がきた。息子さんが簿記が受からないという。
そこで2年猶予し、合格しなければ、事務所は他人に譲ると宣言。しかし受からず、当支援室に相談に。
所長さんが帰宅後、相談結果を息子さんに告げたところ、もう一年時間を下さいと頭を下げられたという。
そこで、夏の試験結果を見るまで、話は一時ほ理由となった。そして年末の発表後、先生から合格の連絡。
先生いわく、税理士を目指すなら、最初に受からなければいけない科目を最後まで残すとは考えられない。
確かに、圧倒的に会計二科目をクリアしてから、税法に取り組むのが普通だが、後先は問われない。
とにかく、このケースでは万々歳だったが、簿記の試験は、時間一杯、スピードを上げ、計算に次ぐ計算。
若いうちは良いのだが、年齢と共に計算のスピードも遅くなり、回答できないこともあるという。
そうなんですね、あと一科目という人で、簿記に苦戦している人もいるんですね。
事業承継・M&A支援室
大滝二三男