承継した顧客、事務所に合わない場合は無償で譲渡！

個人事務所を引き継ぐ際に、どうしても合わない顧客が出てくる。
例えば、引き継いだ法人の最低顧問料以下しか払えない顧問先は、契約せずにカットする。
もちろん、引き継ぐ前に、顧問料が安く、将来的にもアップの可能性がない顧問先の扱いを双方で検討。
原則、顧問先をすべて引き取ることになるが、引き渡す先生が事前に顧問契約を破棄することもある。
自分も長く未収が続き、顧問料を払う意思がない顧問先を、引き継ぎを機会に契約を解除する。
また、顧問料が安すぎる顧問先は、自分では切り難い。引き継いだ相手に判断を仰ぐケースがほとんどだ。
引き受けるサイドでも、顧問先を承継契約前に選り分けることはできないので、契約後に"引導"を渡す。
しかし、なかには、事務所の"卒業"の税理士や、友好関係にある税理士に無料で紹介している法人もある。
これにより、引き継いだ顧問先が"迷子"にならずに済み、新規開業したような税理士も大助かりに！
通常は、顧問先の判断で、契約を解除するような形が取られ、新た税理士は自分で探すことになる。
それだけに、新な税理士を紹介してくれる引き継ぎ手は、譲り渡す先生も安心して契約できると大歓迎だ。
事業承継・M&A支援室長大滝二三男