税理士事務所の職員、疑問に感じたことを話し合うのが当たり前と思っていた。
職員同士が互いに意見交換し、正解が得られない時に所長に質問する。
所長も時には、自らの判断に自信が持てないことも当然ある。
その際は、各税法に精通した国税出身の同業者に意見を求め、万全を期す。
しかし、所長は様々な意見を求めるルートは持っているが、職員にはそれがない。
そのため、同僚に意見を求めるのだが、それができない若い職員が増える傾向に。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥、なんて諺は通じないようです。
もちろん、ネットを使えば、先輩や同業者に聞く必要もないでしょう。
でも、同じ業務を行っている同僚こそ、問題解決の一番の理解者のはず。
残念ながら、最近の若者たちは、同僚に話をすることは限りなく少ない。
さらに、自分の顧問先はあくまでも自分のもの、他人からの指摘は受け付けない。
こうなると、高齢の所長は、当たらず触らずになり、若者はますます助長する。
所長は歳も孫ほどの、このようなコミュニケーション不足の職員を叱る必要がある。
叱られる経験の少なかった所長は、そのやり方が分からないかもしれない。
でも、正面から向かえば、必ずやわかり会えるはず、それこそ若者が期待すること。
事業承継M&A支援室長
大滝二三男