経理マンに終止符を打ち、会計事務所に就職、実務修行に励む。
一般企業の経理課にいても、税務に触れるのはホンの一瞬。
独身者であれば、薄給でも修行と考えれば、我慢もできる。
しかし、家族持ちとなると、家族の面倒を見なければならない。
税理士資格がなければ、二重、三重のプレッシャーのなかで試験に挑戦!
事業承継を依頼された先生から、ご自身の苦労話としてよく聞かされた。
現在で試験挑戦中の職員も、同じ思いではないだろうか。
資格を持っている場合、すんなり会計事務所に勤務できるだろうか?
事務所歴が一切ないと、実務を覚えるだけでも5年はかかるという。
資格があるから給料は高くなるかもしれないが、戦力としては計算できず。
それでも雇ってもらえれば、儲けものと考えられる人なら我慢もできる。
しかし、じっと我慢で実務修行ができなければ、早々にお払い箱に。
経営効率の良くない会計事務所にとっては、お荷物は避けたいところ。
今や企業で経理マンを雇えるのは、上場企業クラスの企業だろう。
そこでは、中小零細企業の社長の苦労などを見る機会も少ないはず。
会計事務所に勤務して、果たしてそんな顧客と馴染めるのだろうか?
会計事務所でも監査法人系であれば、引き受けやすいかもしれない。
こうなると、後継者候補として、個人事務所に行くのは難しい!
個人事務所の所長もそのような人材は、雇い難いとはっきり言う。
地縁血縁がない場合、それでも後継者を狙うのは、困難な道。
偏見まみれの本日のblogでは、後継者にはなれないと断言する。
事業承継・M&A支援室長
大滝二三男