誰もが自分の仕事に満足し、これ以上自分に合っている仕事はないと考えているだろうか?
常に受け身の税理士事務所の業務、過去の数値をまとめて、顧問先に報告する。
その報告を生かしてくれる企業であれば、受け身の仕事にも積極姿勢も生じてくる。
つまり、会計人として、様々な経営数値を分析し、顧客の経営の指針を提供できることになる。
もちろん、会計人がその数値の分析ができなければ、宝の持ち腐れとなるのと当然のこと。
この数値を、顧問先の業界での数値と比較して、顧問先の経営指標として分析できるかどうか。
同時に、その数値をもとに先生が説明し、顧問先の社長の経営を指導できるかどうか。
様々な要望がある中で、そんなことは、必要ありません。
月次の経営数値をまとめますが、その評価は社長に任せます。
社長の個人的な相談に乗り、満足な解決策を考えるだけの能力はありません。
どうでしょう。そんな答えしか出せないのであれば、多分向かないのでしょうね。
税法だけは誰にも負けないほど正確に理解し、実務でも対応できると主張します。
でも、お客さんの要望を日頃の月次決算等で把握していなければ、仕事になりません。
税理士事務所の職員として、数字だけでは、お客さんの要望には満足に答えれらません。
本当に気付かに様な心遣いができるかどうか、それこそ向くか向かないかの、境界でしょうね。
誰もが税理士事務所の仕事に向いているとは、考えてはいないかもしれません。
でも、仕事はあります。この仕事を向いているか否かで考えるのは、いかがなものでしょうね。
事業承継支援室長
大滝二三男