税理士試験で、税法2科目はクリア、あと一科目はなかなか受からない。
試験に挑戦している本人はもちろん、家族も必死だ。
しかし、残した一科目のをクリアする前に、結婚、子供も出来た。
資格試験以上に、仕事に精を出し、考え方も゛試験頭゛から脱皮。
こうなると、税理士試験をクリアするのは、なかなか難しい。
そこで、大学院の修士課程で法科を学び、税法の免除を受ける。
修士論文が国税当局の審査を合格すれば、無事資格を手にいれる。
ところが、最近の「あと一科目!」の意味が変わってきた。
というのも、大学院で、会計と税務をクリアすれば、税理士試験は免除。
しかし、今は、会計と税務、それぞれ一科目は試験合格が条件。
そう、税法一科目は受からない、大学院修了者が実に多いのだ。
大学院の税法の教授が、税法一科目の合格を条件に大学院入学を認めた。
その結果、大学院修了の税理士が、飛び立っていったという。
教授にしてみれば、講座から税理士に受からないのは、我慢がならない。
もともと、税法試験をクリアできない大学院生は、来るなということ。
そういう意味で、昔のダブル大学院修了者は、否定されて当然か?
とは言うものの、試験に合格できなくても、顧問先には十分対応できる。
資格ビジネスというのは、こんなものでしょうね。
でも、大学院は出たけれど、こんな風潮は、払拭したいですよね。
事業承継・M&A支援室長
大滝二三男