夏休み明けでしょうか、今日から再スタートの事務所もあります。
これまでで一番多いのが、実は1月1日。
個人事務所の決算が12月末のため、区切りとして一番良いという。
確定申告間近で、繁忙期に入るのだが、譲り手は肚が決めやすい。
次いで多いのが、多くの収入がある確定申告終了後の4月。
さらに、3月決算5月申告が終える6月から7月は続く。
事業承継を決めた先生にとっては、実はいつでも良いというのが本音。
しかし、経営統合となれば、職員の業務も考え、余裕のある時期を選ぶ。
引き受け手は法人が多いので、その決算時期を主張するケースもある。
でも、優先順位はやはり譲り手は側にあり、引き受け手はあくまで待ち。
もちろん、先生が病気で1日も早い承継を希望する場合は、何時でもOK。
験を担ぐ先生は、それこそ占いなども日程を決める際の重要な行事。
10年近く前、承継時期は3年後が良いという卦が出ていると、奥さんが出張。
高齢の先生は3年も待てないと、奥さんの願いを無視し、直ちに契約。
話が出てから数週間でゴールインだったが、この先生完全な名義貸し状態。
1日も早く契約し、違法状態から逃れたかったことが、契約後に判明。
実際に、この先生の場合、税務署の調査も直前に迫っていたという。
契約が終わった時点で、ホッとした表情が見えたのも、なるほどでした。
話が少々ずれたが、承継の時期は、区切りの良い時、それが一番。
承継日を今日に決めるのは、夏休みから、1日も早く抜け出したいとの思い。
そう、引き受け手に、主導権があるケースが多いようにも思える。
いずれにしても、顧問先に気に入られなければならない承継者も必死。
まだまだ、暑い日が続くのが、この日の承継かもしれない。
事業承継支援室長
大滝二三男