お金のことは関係ない、承継してくれる先生がいれば良い?
そう先生がはっきり言っていたのだが、このところ変わってきた。
「そうだな、退職金相当額をもらっても良いかな!」
「年商の100%で引き受けるんじゃないの?」
さすがに「2、3年分はもらいたい」と言う先生は、真面目?
通常、事務所の経営効率も考えるから、答はマチマチになる。
譲り渡しを希望する先生は、金額をはっきりしないのが普通。
しかし、年商の5割などと言うと、「それなら考えます」と拒否の姿勢。
長年かけて作り上げた事務所の゛安売り゛はあり得ない。
そうなんです。仲介を依頼される先生は゛腹案゛を持っているんですね。
ただ、それを言うのは゛はしたない゛と考え、じっと我慢する。
ここが数年前と変わってきた重要な点です。
昔、ある政治家が言いました。「誠意とは、お金ですよ」
つまり、誠意を表すとは、お金の金額で判断するというわけだ。
確かに政治資金を多額に出す人は、誠意があることになる。
事業承継に当てはめれば、評価は金額で決まる。
あまりにも現実離れの金額を要求する先生は確かにいない。
しかし、評価が低すぎることで、話が進まないことはある。
もちろん、単純にお金だけで話がストップするわけではない。
その他の要素も絡み、溝を埋めていくのが我々の仕事。
我々への評価もまた変わりつつあり、プロの判断の理解されてきた。
先生の考え方が変わるのは、当然のこと。
それに充分応えられるコンサルを目指して、頑張りましょう。
事業承継支援室長
大滝二三男