先週末、74歳で、後継者のいない女性税理士から電話がありました。
これまでに数人の女性税理士の相談にのり、事業承継をお手伝い。
当然、承継する税理士を紹介して欲しいという内容とおっとり構えた。
ところが、仕事を辞めると、することがないので、仕事を増やしたいという。
もちろん、PC入力などはできないので、職員に任せている。
税務上の問題点などだけをチェックし、難しいものは若手税理士に。
つまり、自分でできないことは、他の税理士に振っていく。
どんな小さい事務所でもいいから、引き受けられるところはないか?
同じことも繰り返す電話口の女性税理士に、引き受けての必要条件を説明。
20分を超える電話で、承継先としては適格性を欠くと説得。
しかし、あと10年は仕事を続けるためにも、どこか承継できないかと続く。
その積極的な姿勢には、感心させられた。
でも、果たしてお客さんが満足されているのだろうか。
その電話での語り口には、少々疑問が残った。
死ぬまで税理士を続ける、口では言わぬが、そんな雰囲気だった。
最終的には、ご自身は譲り渡す側にいることを納得された。
電話を切る時に、自分は事務所から独立した税理士に渡すと宣言。
そうなれば、゛卒業生゛も喜んで受け入れるでしょう。
先生、元気にお客さんが満足される業務を、お願いします。
事業承継支援室長
大滝二三男