カリスマ経営者タイプの税理士と若手税理士の対話。
カ)先生、事務所経営で、今一番重要なことは何ですか?
ワ)コンプライアンス、法令遵守を徹底させています。
カ)なるほど、ある程度の規模がないと気がつかない点ですね。
ワ)そう考えています。税務調査で当局にすぐにわかるものもありますから。
カ)具体的にチェックの方法は?
ワ)顧客からの相談も資格者がチェックし、指導します。
カ)そうですね。無資格者が所長などの指示なく、行うと違反ですからね。
ワ)つい気軽に返事をしてしまいますが、野放しにはできません。
カ)文書にしているんですか?
ワ)はい、クラウドを利用して報告書を残すようにしていています。
カ)契約解除になった顧客からの゛告発゛もあるようですね。
ワ)それよりは、退職した職員からの情報の方が怖いです。
カ)内部牽制がしっかりしていないと、そんなこともありますね。
ワ)法人であれば、一件でも非違事項が出れば、支店も含めて処分。
それだけは避けないと、お客さんに多大な迷惑をかけます。
カ)確かにその通り。今は個人の先生ばかりが処分されていますが、
当然法人の調査もありますからね。
ワ)大規模な非違を把握できた税理士監理官は、評価が上がりますよね?
カ)当然そうでしょう。これからは税理士法人のチェックが厳しくなる。
ワ)我々若手にとって、非違で処分されれば、組織は消滅です。
カ)職員も路頭に迷わないように、指導を強化しなければならないね。
ワ)営業だけに目を向けていると足元を掬われます、しっかりやりましょう。
こんな税理士同士の会話が、実際に行われるようになっています。
個人事務所の先生、大丈夫ですか?面倒な仕事が増えますね、
事業承継支援室長
大滝二三男