お客さんもいないのに、独立するという。生活は大丈夫ですか?
サラリーマンとして、独立を前提にお金を準備したんですね。
でも、ネットでつかんだお客さん、顧問料は最低価格。
しかも、ほとんどの顧客には帳簿を付けられる従業員は、全くいません。
もちろん、税理士事務所にも、事務員もいません。
そうなると、事業主である税理士が記帳代行をしなければなりません。
ネットで顧問契約をした顧客には、先生の教育は届きません。
職員がいない事務所では、先生の指導力が一番です。
でも、ネットで解決できる案件がほとんど。
でも、でも、記帳代行はやっぱり先生の仕事。
その収入がなんと1年で350万円程度。
これでは生活はできませんし、事務所を借りることもできません。
2年間貯金を取り崩しながら、なんとかやって来ました。
しかし、帳簿付け作業だけで、他の仕事ができない。
結局、お客さんと共に雇ってくれる事務所はないかと、相談。
そこで、記帳代行できる人材を確保できる事務所を紹介。
ある所長は、「余裕ができたら、また独立しちゃうんじゃないのです?」
一度独立した税理士が元の事務所に復帰した事例はある。
でも、全く新しい事務所に、お客と共に就職した話はあまり聞いたことがない。
最終的に相談者は友人と共同事務所を作り、独立は維持。
元の勤務税理士の戻るのは、やっぱり難しいでしょうね。
お客さんが一件もなく、他の事務所の助っ人をやりながら、お客を見つける。
まあ、3年は我慢ができないのであれば、独立はしない方が良いですね。
事業承継支援室長
大滝二三男