個人事務所で家族が働いているのは、常識。
専従者給与をもらって、のんびりしている家族従業員もいる。
息子さんの場合は、他の従業員と同等以上の働きが要求される。
誰よりも高い給与をもらっているのが普通だから、当然そうなる。
しかし、娘さんで総務を担当している場合には、それほどきつくない。
そんな事務所が事業承継されると、思わぬトラブルが生ずることも。
法人の支店になったある事務所、先生も認識不足!
経営権などを譲渡したにも拘わらず、経営者意識が残ったまま。
契約書で明らかになっていることでも、「私は聞いてない」の一点張り。
高齢者によくあるパターン、自分は税理士法人経営者と同等だという。
それに輪を掛けて、娘さんも゛家の事務所゛の意識から抜け出せない。
法人の総務とのトラブルの際も、「そちら」と 「うち」を使い分ける。
経営統合されているのだから、「そちら」とは通らない話。
同じ総務の下部組織となっているわけだから、当然゛うち゛となるはず。
衝突がなければ、いつまで経っても、家の事務所意識は変わらないことに。
こんな些細なことも、家族従業員が残った場合には、起きるわけです。
先生が引退するときには、実務をやらない家族は同時に引退ですかね。プロ
事業承継支援室長
大滝二三男