今朝のことです。地方の先生から電話が入りました。
数年前にお会いした先生からでいたので、??と感じながら受話器を取りました。
「今でも、M&Aをやっているんですか」というのが、第一声。
弊社では、M&Aという言葉は使っていませんが、朝のことだけに「やってます」と答えてしまった。
事業承継の話だと思っていたので、そう答えたのだが。
「評価を聞きたいのだが、、、」というので、こちらも
事務所の売り上げを聞くと、「いやぁ、うちの話でなくてお客さんのことなんで!!」
企業のM&A なら、お門違い!「○○センターさんがあるじゃないですか?」と振ると。
「実はうちの顧問先を引き取ってくれる事務所はないかなぁ」
「先生廃業するんですか?それとも手に負えないお客さんでもあるんですか?」
実は、顧問先の規模が大きくなりすぎて、事務所では対応ができなくなったというのだ。
そこで、顧問先を引き取ってくれる事務所を探しているという。
引き取り手の値踏みをしているわけだ。
通常顧問先1件だけを斡旋する業務は行っていないので、紹介業者がいると話す。
そして、価格だが、通常は意見の顧問先紹介なら月額報酬の1か月程度が普通。
仲介業者では、年間報酬の50%から100%を請求するケースもあるという。
顧問先の規模は、グループ数社で年間の売り上げが、数百億円。
自分の税理士事務所では、手に負えない規模の顧問先を”売りたい”というのだ。
顧問料を聞くと、年間で200万円程度。
その顧問先をいくらで評価するかというのだが、どう考えても最大でも年間顧問料。
それを言うと、「そんな金額しか出ないの?」
「一年もしないうちに契約解除されたら、大損でしょう!それ以上払う事務所はありません。」
「それもそうだな。」
「先生はどれほどの評価が出ると思っているんですか?」と突っ込むと。
値段は言わず、「それなら、このまま続けるよ」。実は数年分を期待していたようだ。
なんと言うことはない。自分の事務所で手に負えなくなった顧問先をお金に変えようとしたわけ。
こんな提案に乗るのは、顧問先あっせん業者だけだろう。
それにしても、潔くないことが最近目に余りますね。
事業承継のイロハを理解していない先生には、案件を紹介する気持ちにはなりませんね。
事業承継支援室長 会計事務所の事業承継は「エヌピー通信社 事業承継支援室」へ
大滝二三男 https://e-syoukei.biz
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