いろんな意味で、事業承継のお手伝いをしていると”体力”が必要になります。
相談者の話を耳を傾け、その心を聴く、実に精神的にも体力がなければできません。
さらに、暗い話を聞いたときに、同調してしまい、頭の働きが鈍くなります。
時には、鬱の先生と話をするときには、元気づけはご法度とか。
でも、その状態がつかめずに、ついつい「そんなことではいけませんね」と言ってしまうことも。
それだけに、相談者の心の状態を、的確に把握できるだけの体力が要求されます。
常日頃から、元気で、明るい状態で、常に笑顔でいられるようにもしたいものです。
ですから、まずは肉体的なものとして、事務所をお訪ねする際にも、可能な限り歩いて行きます。
それも、最低でも30分以上前にお約束の場所に着き、周辺を歩き回ります。
これも心の準備をし、頭の回転を少しでも良くし、相談に対応できるようにする準備体操です。
十分に聴く力をつけるためにも、余裕のある心の状態を維持できるようにしていきます。
物理的なものはほとんど必要のないこの仕事、何より相談者が満足できる対応が求められます。
多分、電話での相談者にも、受話器から聞こえてくるその声で、納得もするでしょう。
万が一のも、相談して損をしたなんて感じさせるようなことでは、これは失格です。
お答えする際には、これまた全神経を耳に集中、そして答えは簡潔にすること。
神経を集中するためにも、何より体調に細心の注意を払い、”体力勝負”で、乗り切ります。
事業承継支援室長
大滝二三男