昨日、ある税理士法人の設立20周年記念式典に駆けつけました。
創業記念式典と言えば、先生の顧問先がずらりと並び、堅苦しい挨拶が続くもの。
食事を前に一時間ほどのあいさつに参列者は、今か今かの待ちぼうけ。
「早く乾杯をしよう」などといった声も聞かれることたびたび。
乾杯の音頭の後は、ビュッフェスタイルの場合は、料理の前に列ができる。
そんな折にあらためて挨拶が入れば、聞いている人のほとんどなく、話す人も力なく。
ところが、今回の式典には、顧問先の姿は一切なく、職員の家族と提携関係の士数人。
参加者のほとんどが職員とその家族、さらにその両親。多くの子供たちの姿も。
そこで、代表者のあいさつ。
「法人として日本一を目指します。ただし、顧問先数とか、売上金額とか、規模の問題ではありません。
私は顧客満足度ナンバーワンでなく、職員の満足度日本一を目指します。
職員とその家族の幸福を求め、これからの20年を一生懸命職員とともに頑張ります」
職員満足度、この言葉を耳にするのは、本当に久しぶり。
経済成長著しかった時代を過ごしてきた者にとっては、懐かしい言葉です。
しかし、失った20年を創業から過ごしてきた税理士さんから、この言葉を聞くのは、実の爽快。
その足札に聞き入る職員のご両親なども、本当に生きいいとした顔で、実に幸せそう。
この5年で急速に伸びてきた同法人。人材育成にも費用を惜しまず、新卒も取るようになっている。
税理士業界も個人事務所の時代から、このような組織が育つ時代に変貌してきた、その表れか。
挨拶が代表の終わり、弁護士さんが挨拶、著名な会計事務所コンサルが10分程度の記念講話。
乾杯の音頭も、オレンジジュースのコップを手にした子供たちも大きな声で「かんぱーい!」
その後はゆっくりとした食事に、アトラクション。職員による中締めで、シャン、シャン、シャン。
お子さんたちを最前列に座らせ、総勢200人の記念撮影。これまた楽しいひと時でした。
昨日の日曜日、本当にいい式典に参加するすることができ、帰りの新幹線もゆっくりお休みでした。
事業承継支援室長
大滝二三男