税理士事務所の事業承継というごくごく限られた分野のブログです。
なんと、7年以上続いているんですね。しかも、週に五日も。
書くことがないと思いながら、お会いした税理士さんの事例を基に書いてきました。
以前にも書きましたが、「私のことを書いたな!」と、おしかりを受けたこともあります。
でも、お叱りの電話の声は笑っています。それが救いです。
本当に気分を害している人は、連絡してこないでしょうからね。
時に、税理士事務所をお訪ねすることもあります。
「税理士事務所の先生を商売の相手としているんだろう?」
「何言ってるの?」という方もあるでしょうが、私はあくまでも”くろこ”です。
日々業務に精進している職員の方々の前で、事業承継の話はできません。
「先生は事務所を承継してもらうつもりなんだ。我々には何も言ってくれない」
こんなことが事務所内で出るようになれば、落ち着いて仕事もできません。
ですから、所長とお話をするのはほとんどが、事務所外です。
しかも、同業者がいないところで、秘密の会話をすることになります。
あるとき、ぜひ事務所に来てほしいという連絡がありました。
事務所の職員がみんなで決めたことだから、遠慮は入りませんという。
本当にそうかなと、行ってみました。
そこで出た言葉が、「いつも楽しく読ませていただいてます!」
びっくり仰天です。事務所が他人にわたる話を職員全員で読まれていたのです。
いわく、ブログにある通りであれば、喜んで事業承継してもらいたいという。
事務所の事情を聴き、適切な相手を探し出し、事業承継を仲介しました。
非常にうまく引継ぎ業務も行われ、職員もそのまま継続雇用。
実際にブログを読んでいた人からの要請があるとは、自分でも驚きました。
そう、読まれているんですね。参考にしている人も多いそうですが、気になりません。
税理士事務所の事業承継がうまくいけば、幸せを継続できる人がいるわけですから。
ぜひ、大いに参考にしてください。
事業承継支援室長
大滝二三男