こんな質問が昨日届きました。
電話の話し声から判断すると、70歳後半から80歳前半の税理士さん。
同じ支部に長くいる、自分より10数歳若い税理士に顧問先を面倒見てもらおうと考えている。
そこで、御社の承継支援室は、どんなサポートをしてもらえるのか、という相談でした。
そもそも、親しい間柄で、単純に客を紹介するのであれば、こんな相談は来ないはず。
勝手に事務所を閉め、長年付き合ってきた顧問先を突き放してしまうのも、忍びない。
しかし、世間相場なりのお礼はもらいたいが、それを口に出すのは、沽券に係わるのでしょう。
実はこのケースはよくあります。お金の話ができないから、間に入ってほしいということ。
率直にそういってみると、相談者も口ごもりながらも、「世間相場などうなの?」
日頃から親しくしている同業者から変な目で見られたくない、そういった見栄もあるようだ。
弊社が行っている事務所の評価の結果、”お礼”は双方で検討したうえで、答えを出す。
互いに数字をはっきり言えない場合が多いので、その案を弊社が提案するすることになる。
周りくどい言い方だが、ほとんどが双方納得されて、弊社の提案を受け入れていることを話す。
当然、コンサルをするので、その報酬もはっきりとした数字で、お答えした。
その結果、自分が考えている相手に、自分の考えを話していないので、まず話してみることに。
相手が了解してくれれば、改めて弊社に仲介を依頼するということになった。
そうなんです。お金の話を直接言って、高すぎるからもっと安くしてほしいとも言いにくい。
その答えを、いや、自分で考えているのがこの数字だから、まけることはできません。
親しい税理士同士が、こんなやり取りをすることは無理でしょうね。
相談された先生も「その通り。だから電話をしたんだ」
さて、このケースどのように発展していくのでしょうか?
事業承継支援室長
大滝二三男