この道40年の税理士さんであれば、普通は70歳を超えているのではないでしょうか。
経済成長の波に乗って。黙っていてもお客さんが増えた時代を謳歌されましたね。
だから営業など考えたこともないという先生も、かなり多くと思います。
しかし、社長さんたちの様々なトラブルにも、本気で対応されて、信頼を勝ち取ってこられました。
こんな先生方から見ると、今の若い先生が果たして自分のお客さんの相手ができるだろうかと不安です。
経営に目を向けた先生であれば、このような不安を言われる人はあまり多くありません。
3~5人の職員とともに事務所を運営されてきた先生には、このような傾向があります。
もちろん、お客のえり好みはありますから、長い年月の間に自分好みのお客さんだけが残ります。
残るのではなく、残してきたんですね。ですから、不安は募る一方です。
お客さんの”すべて”が見えていたから、うまくお客さんと付き合うことができた。
信頼関係がしっかりしているだけに、自分が去った時には果たして残ってくれるだろうか。
多分多くのお客さんが離れて行ってしまうだろう。
そうなると職員たちもつらい思いをするのではないだろうか。
実に考えることが、悲観的な方向にどうしてもいってしまします。
でも引継ぎが終わり、すべてを任せたら、自分は表に出ないで、問題があったら出てきましょう。
そう腹を決めた時には、すっきりしたもので、あとは仕事を辞めた自分を見つめます。
ここで、腹が決まった先生に言いましょう。
お客さんはそれほど離れません。
先生が信頼する後輩、若手の先生にバトンタッチすることで、お客さんも元気になります。
自分が辞めたら商売を辞めるとまで言っていた社長さんが、若手に大いに吹きまくります。
俺が先生の事務所を大きくしてやる、なんて大言壮語する社長まで現れます。
そんな社長の姿を見ている顧問先の職員たちも若手の先生が来ることで、緊張感も出てきます。
バトンタッチした税理士がすべて自分流に仕事を進めることはしません。
やはり、先輩の歩んだ道を、余裕をもってじっくり進む税理士こそが、お客さんとともに歩みます。
ですから、お客さんは離れません。元気になれます。
どうかご安心ください。そんな有望な若手税理士、と言っても経営歴10年は必要でしょうね。
酸いも甘いもわかるキャリアを積んだ人でなければ、事業承継は難しいでしょうね。
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どうかご安心ください。
事業承継支援室長
大滝二三男