税理士歴40年の地方都市の税理士さん一家、大変家族円満で、家族会議を楽しんでいる。
そんな先生から、事業承継の話を聞きたいという連絡があったのが2年前のこと。
その時は一般的な話に終始。先生からまだまだやりたいことがあるということで、事務所を辞去。
それがこの秋になり、「久しぶりですね。また来てくれませんか?」といった連絡が入る。
実はこの時海外視察ツアー中だったが、電話の声はまるで近くにいるようにはっきり聞こえる。
自分では海外にいると申し上げたつもりだが、帰国して早速伺うと、「地方に出張、お忙しいですね!」
でも、ご自宅にはご家族が勢ぞろい。奥さんを始め、お子さんたちも皆さんが事務所で働くご一家。
先生と奥さんのお二人と話すケースは多いのだが、従業員であるご家族を一緒というのはまれ。
少々緊張で身が引き締まるが、先生は「家族、皆で考えるから、事務所に合った提案を!」という。
そこで、事務所の状況から判断し、前もって聞いていた先生のお考えに沿った提案を1時間余り話す。
その後で、ご家族からの質問があり、それも先生のお立場を十分理解された上の内容に終始。
奥さんもお子さんを育てながらも、先生とともに事務所を盛り立ててきただけに、真剣そのもの。
しかも、ご家族が一緒に提案を検討し、最終的に先生が判断した。
最終的に弊社の提案を受け入れていただけることになり、ホッと一安心。
事業承継に時期は当然来年となるのだが、それまでに解決しなければならない懸案も当然ある。
後は、事業承継予定者との面談、そして引継ぎ業務などの打ち合わせなど、粛々と事を進めるのみ。
実は先生が話を決めて、ご家族に話をするというのが一般的だけに、今回は大船に乗った気分。
いやあ、本当にいろいろなケースがありますね、100件も超えると。
事業承継支援室長
大滝二三男