70歳中盤の先生の一言です。
ご自身のために働くのではありません。
すでに、資産もの蓄え、自分だけの生活ならばそれで十分です。
息子さんの生活を見なければならないのです。
しかし、ご自身の身体が、言うことを聞いてくれなくなってきています。
それでも、事業承継をすると、すべてがなくなってしまうようなお気持ちなのです。
事業承継といっても、先生が居なくなったら、お客さんだって、不安になります。
その結果として、顧問先の社長さんは自分で顧問税理士を探します。
先週の金曜日にも、親しい先生から、「銀行からお客さんを紹介されたんですが、
大丈夫でしょうか?」といった電話がありました。
銀行が税理士の病状を不安視して、顧問先に新しい税理士を紹介してきたのです。
もちろん、(銀行は)寝たきりの税理士の了解は取っていません。
顧問先を銀行から紹介された税理士さんからの情報ですので、正確なことは分かりません。
でも、付き合っている金融機関が、先生の病状を念頭に置いて、連絡をしてきたのです。
これまでの税理士から新しい税理士に引き継がれた結果、どれほどの顧客が残るか??です。
それでも、引継ぎのために上京した税理士さんが、あと5年は大丈夫と宣言。
こんな宣言を真に受けては、後継者不足などで即廃業する税理士事務所のためにもなりません。
あと5年は頑張れる、というのは自由ですが、ぜひとも後継者対策だけはしっかりとやってください。
事業承継支援室長
大滝二三男