東京で開催開催した24日のセミナーに参加された先生や家族の方は、ほぼ全員譲り渡し希望。
こんな受講者の構成は、これまで経験したことがありません。
承継希望者が80%強で、譲り渡し側は10%前後がこれまでの通例だった。
はたして何が起こっているのでしょうか?
時期が時期だけに、承継希望者は、3月決算5月末申告の業務に忙しいのでしょう。
結論はそうでしょうかが、参加者の数からすると、びっくりです。
20年来の親交のある税理士さんも参加され、個別相談では綿密なスケジュールまでも。
しかも、税理士歴40年以上の方が4名も参加され、これまた初の記録。
その反対に50代後半の先生からは、60歳定年説が出され、数年後の”予約”まで出た。
職員は全員承継先に雇用してもらいたいが、自分は一人で新規事業に挑戦するという。
税理士業務ではないことをやるというのだから、その勇気に拍手を送りたいところだ。
また、高齢の父親を見ているうちに、税理士業務にトライし、できれば試験にもという娘さんも参加。
今年いっぱいで父親が引退する決意を固めているが、父親のお客さんを自分で守れないかという。
実際には試験で5科目を一遍に合格するのは至難の業、”卒業”する父親の仕事を継ぐことは不可能。
それも父親の仕事を長年手伝っていたわけではなく、会計業務にタッチしたこともないという。
このような状態で、父親の顧問先と一緒に自分も雇ってもらえないかというのだが、それは無理と進言。
結論は出ないまま、セミナー会場を後にされたが、はたしてどのような話が今後展開されるのだろう。
このようなケースでは、顧問先だけを譲り渡すことになるのだが、家族の合意は出来上がるのだろうか。
また面談日を決めて、個別相談を先送りされた先生もおり、忙しい日が続くことになりそう。
これが今回のセミナーの状況でしたが、承継希望者にどのように話ができるか、楽しみなところだ。
6月7日の小倉でのセミナーはまだまだ受講者募集中ですので、気軽のお申し込みください。
事業承継支援室長
大滝二三男