先日、税理士試験の予備校の経営幹部と話す機会がありました。
いわく、予備校で税法一科目懸命に勉強し、科目合格すると、大学院の修士課程に進む人が多い。
しかも、地方都市では予備校も充実していないところも多く、5科目合格するのは大変。
税法免除が受けられる講座を開設している大学院も全国に散らばっている。
なかには、通信講座で、1週間程度のスクーリングで修士論文を出せる大学院もある。
もっとも、税法及び会計の各一科目を取れない人には可能性はもちろんないのだが。
現に両方の修士課程を修了していても、ともに一科目の試験の合格できずにいる人も見受けられる。
そこで、税法一科目に合格していることが条件で、ゼミ生として受け入れる教授もいる。
さらに、一科目受かっていない人は修士論文を出せない形式の大学院もある。
いずれにしても、このような状況で、科目合格すると直ちに大学院へ行く人は多くなっている。
確かに2年掛ければ、税理士になれるのだから、この方式をとること自体、資格上は何ら問題はない。
現に4,5月に国税庁の審査がおりて、晴れて税理士登録できる人が、各税理士会支部に駆けつける。
勝負は税理士になってから、そう考えれば、これからが人生の勝負となる。
もっとも、試験合格者は、「院卒かぁ!」と考える向きは少なくないのだが。
この方式をとる人の多くが、親が税理士で後継者となる人が多いのも、事実だ。
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大滝二三男
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