年に一度のビッグイベント・所得税の確定申告が終わると、税理士さんも決意を固めます。
この時期を前に事業承継すると、承継相手としては一番いい時期ですが、動きません。
やはり、確定申告の売り上げはそれなりにありますから、最後の稼ぎ時ということになります。
この時期にしか会えないお客さんに早く会いたいというのも、承継者としては当然の話。
次に会える機会は、来年の確定申告の時。その間に顧問の先生はリタイアしてしまうことに。
来年の確定申告に、そのまま継続して申告書の作成を依頼されるかどうか、不安は募る。
そうこうしているうちに、3月決算法人の業務がちらついてくる。
これまた法人の決算数では、顧問先の3分の一以上あるのが普通。これまた稼ぎ時。
所得税の確定申告以上に、法人の決算料収入は、およそ月の顧問料の3~6か月分。
これは大きい。職員の夏のボーナスはこれらの収入からはじき出されることもある。
それだけに、この稼ぎ時が終わってからと考えるのが、普通。
したがって、確定申告時期に腹を決め、承継は3月決算が終わってからとなる。
この一週間が過ぎると、当支援室も全国を飛び跳ねることになる。今は充電の日々だ。
事業承継支援室長
大滝二三男