いつの頃から花粉症が発症したか分からないが、ここ10年間はこの季節は本当に煩わしい。特効薬はないかと探しているものの、その答えはノー。30年以上前、上司がアレルギー性鼻炎と称してこの季節、常に鼻をかんでいたような気もするがそのときには花粉症と言っていなかったようだが、、
曰く、免疫の許容範囲を超えると、途端に花粉症の症状が出るとか。しかし、これも定かではないが、歳をとると抵抗力がなくなり、花粉を抵抗勢力と感じなくなり、アレルギー反応はなくなるという話だった。
筆者もそれなりの花粉症歴が、還暦を過ぎてもいるものだからもうそろそろ花粉症の症状がなくなると期待していた。例年1月には目がかゆくなったり、鼻水が出たりしていたのだが、2月になってやっと症状が出始め、先週の日曜日からは例年通りの症状になってしまった。
反応が鈍くなったことで、将来的にはこの症状がなくなるのではないかと期待をしているのだが、私流の解釈では歳をとって、抵抗力がなくなり花粉症の症状が弱くなることで確かに煩わしさは減少するかもしれないが、やはり体力が落ちるとなるとこれまた心配になる。
しかし、年齢だけは毎年1歳ずつ増えていくわけだからどうしようもない。いつまでも若いわけではなく、先輩たちが通ってきた道を行くしかない。ただ、自身の仕事を若い人に継いでいくことはやはり使命であると考えているし、任せる仕事も増えてきているのも事実。
引き継ぐべき仕事がなければ寂しいが、サラリーマンでなる限り年齢制限があるのも事実である。その一方で、経営者にも定年制を敷いている企業もある。後継者がいればというのではなく、後継者を作って後進に譲ることが経営者の仕事でもある。
連年花粉症の症状が和らいで行くことと、現場から退く機会とは全く関連はないが、私自身は花粉症が治るときが進退の時期になるような気がして仕方がない。外から言われる前に自らの職務を考え後進に道を譲ることができればそれに越したことがない。
われわれがご相談に乗っている会計事務所経営者の皆さんは皆さん元気。60代前半はまだまだひよっこ。70歳になったら事務所の先行きを考える人が急増してくるが、われわれが見ている範囲ではもう遅い方が大部分。もう5年早ければと感ずる方も非常に多い。
60代前半で後継者がいない方は残りの10年で事務所は枯れていきます。今の大不況がいつまで続くのか分かりませんが、ご家族に後継者がいない場合にはすぐにでも手を打っておく必要があるのではないでしょうか。職員の生活そしてお客様へのサービスを考えると。
事業承継支援室長
大滝ふみお
でした。