サラリーマンを卒業し、退職金代わりにゴルフ会員権を取得したAさん。
ここ数年、一緒にゴルフを楽しんでいますが、この数か月元気がありません。
新年早々、一緒にランドしましたが、昼の食事時も口数が少ない。
通常はメンバー同士、あまり仕事のことなど深入りはしませんが、この日は「どうしたの?」
と、仕事の悩みを聞いてしまいました。
仕事そのものはあるのだが、運転資金が詰まってしまったとのこと。
でも、友人はサラリーマン卒業生後、息子の仕事を手伝っているとのことでしたので、??
聞いてみると、その友人が大きな仕事の営業を担当。昔の伝手で、仕事を取っているといいます。
その仕事の受け手が息子さん。
ゼネコン下請け、孫請けに入るのが普通で、その際は収支は赤字になるかどうか。
最終の下請けであれば、それこそ、仕事をもらっても、人件費倒れになることを覚悟。
息子さんが社長をしている企業も、ゼネコンの仕事を請け負っても、収支は赤字すれすれ。
そこでゼネコンから委託費用のさらなるダウンの要求。
もうこれまでにしよう!!仕事をすればするほど、経営者の財布の中身は減る一方。
こうなれば、仕事があるうちに、それなりの評価で、会社を整理したほうが得策。
政権が変わろうが、中小零細企業が取れる道は、バラ色には到底及ばない。
財界の君臨する大きな組織だけが生き残るような、今の日本の経済政策には?
中小零細企業が日本国中で元気でなければ、「経済再生、日本を取り戻す!」なんて絵空事!
M&Aで生き残ることができる、そんな企業に目を向けて、再生を図るべきでしょう。
税理士業界も、そんな企業の育成に掛け声、新しい資格を獲得するだけでなく、頑張りましょう!!
事業承継支援室長
大滝二三男