税理士事務所で、定年を迎える職員の担当先を他の職員に変更したのだが、顧問先からの連絡は、、、
そう、見出しにあるとおり、前任者に。
前任者は嘱託として勤務継続
30年近く担当した顧問先に定年で退職することを告げ、新な担当と共に挨拶回りを行った。
新任の担当者も勤務歴10数年を迎える、業界では一人前のキャリアだけに、所長も交代に一切心配なし。
定年を迎えた前任者は、引き継ぎのためしばらく嘱託として勤務を継続したのだが、それがトラブルに。
担当が代わっても、長年気心の知れた職員が事務所にいれば、顧問先からの連絡は同じ職員に行く。
顧問先の社長も、税理士事務所の担当者が交代したと告げられても、長年の慣習はなかなか変えられない。
だから、新たな担当者に特別な意識があるわけではないが、ついつい前任者に連絡してしまう。
ライバルの顧客を引き継いだがゆえに…
ところが、その連絡が自分に対する不満足の現れで、前任者がそれをそそのかしたと、おおなる勘違い。
所長にしてみれば、優秀な前任者の後任に、この人しかいないという、誰もが認める職員を指名した。
しかし、職員に訊いてみると、二人は言わばライバル。そのライバルの担当を引き受けるのは屈辱。
だから、担当代えになっても、嘱託で残ったライバルに顧問先から連絡が来るのが、我慢がならないのだ。
このライバルは女性同士。日頃から、会話も少なく、双方支持する職員同士も冷たい関係だった。
まとめ
所長も少なからず仲たがいについては知っていたのだが、ここまで深刻であったとは、反省することしきり。
事業承継の際に、職員たちがこのような状況にあるか、ないか、チェックするのは、本当に困難。
仲介者として、このような職員事情も把握しなければならないとなるとちょっと厄介ですね。