先日、第二海援隊・戦略経済研究所の吉田耕太郎研究員の話を聞きました。
タイトルは「全地球都市化、そして全地球高齢化ー勝者なきグローバル経済戦国時代」
その内容は、世界中の都市化率(都市部に居住する人口の割合)が今年初めて50%を超えた。
そして、スマートフォンの普及により、国別(地域別)の情報格差がなく、どこにいても同じ情報をリアルタイムで手に入る。
さらに、日本などの先進国のみならず、ほとんどの国で少子高齢化へと向かう。
この多く3点が、人類始まって以来初めて、世界中を覆うと言います。
その結果、欧米や日本などの先進国では、中産階級が没落し、富は一部の個人に集約される。
同時に後進国や発展途上国では、とんでもない富裕層が出る一方で、農村部などの負け組との格差は大きく広がる。
2050年には、先進諸国の人々が占める富を後進国、特にアフリカの国々の富が大きなウエートを占める世になると言います。
日本の場合、今でも一億総中流という言葉は今や死語になったように、過去の富を手にすることは不可能。
言ってみれば、見事に落ちこぼれたなると言います。
2050年といえば、あと30数年。もちろん筆者はあの世の住人になっているのだが、子供たちは今のわが年齢。
そんな日本で、果たしてどんな事業・業種が生き残っているのだろうか。
わが業界も大競争時代を過ぎて、生き残った勝ち組だけが、闊歩してるのだろうか。
それにしても今のような”いい時代”ではないことは確かなようだ。
やはり、人口の減少は、経済活動にとって、成長する可能性を大きく低下させる。
それでは今から少子高齢化を抑えるために何らかの手立てを講じるべきだろうが、その流れは止まらない。
ひょっとすると、事業承継などとのんきなことを言えるのも、ここ数十年間のみかもしれない。
事業承継支援室長
大滝二三男