先日、婿さんに来てくれる税理士さんを探してくれないかという、話が舞いこんだ。
婿さん候補をリクルートに成功するのは、並大抵のことではない。
公認会計士・税理士の場合、昔のつてを頼って、若い公認会計士との縁談が上手くいくケースはある。
しかし、税理士の場合、なかなかうまく言った話を聞かない。
というのも、公認会計士の場合は、チームとして動くことが多いので、人のつながりができやすい。
これに対して、税理士業務は、個人プレーだけに、家庭を含めた交流までにはなかなか進まない。
こういった点から、税理士のお父さんが、娘のために婿さん探しをするのが非常に難しい。
さらに、若手税理士も独立して自分の事務所を作り上げたいという、夢もあるので、即婿入りには抵抗がある。
同時に、婿となれば、娘さんと大先生との間に入り、顔色を見ながら、仕事をすることになり、これまた大変。
もちろん、婿取り希望がほとんどだが、なかには資格のある嫁さん候補はいないかと言ってくる先生もいる。
このケースはほとんど、いや100%実現性なし。話を聞いた時にすぐお断りしたが、その後は話がない。
話は婿さん探しとなるが、資格のない人と娘さんを結婚させ、会計事務所の仕事を任せる手もある。
大先生は生涯税理士を務める必要があるが、事務所から上がる収益を娘に渡すことはできる。
父親として、自分が築いた事務所という財産を娘に継がせたいのであれば、何も税理士だけが対象ではない。
娘さんを関係会社の株主・代表とすればいい話。策はいろいろあります。
婿さん候補・税理士さんが見つからないのであれば、他の職業に付いている若者はいくらでもいます。
娘さんにとっても、お相手が税理士でないほうが、父親と旦那との板挟みにならず、幸せかもしれません。
本日は、事業承継というより、事務所の資産承継、”家業”の承継の話でした。
事業承継支援室長
大滝二三男
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