資産フライトが盛んになって久しいが、税理士さんもお客さんとともに生命保険購入の旅にゴー。
香港のブローカーの話を聞くことができたが、同地で購入できる生命保険が会計人に人気を博している。
それというのも、支払い保険料に比較した保険金の高さだ。
例えば、香港のある一時払い終身保険、55歳で百万ドルの保険料を支払った場合、死亡保険金は222万ドル。
実に2.22倍の死亡保障がつくが、日本では1.19倍(保険料は1億20万円、死亡保険金1億2千万円)。
しかも、日本では死亡時に支払われる保険金の額は契約時に決まる。
これに対して、香港で購入できる商品の場合、長生きすればするほど保険金は増えるもの。
日本では早く死ねば、少額の保険料で高額の保険金を手に入れることが、長生きするメリットはない」。
どうしてこんなことになるのか、日本の消費者は高い買い物をさせられているとしか思えない。
それも財務省・金融庁の指導の下に、横並びで運営されている保険会社のために、購入させられている。
もちろん、生命保険商品を購入するには、現地で厳格な健康診断を受けなければならない。
観光旅行を兼ねた生命保険購入の旅に行くと思えば、楽しい旅かもしれない。
多分、このような旅を企画している税理士さんも、こういったうたい文句でお客さんを紹介しているのでしょう。
このほかにも、自己資金を担保に銀行から資金を借りて、生命保険を購入することもできるという。
この方法だと、自己資金は留保したままで、その資金以上の保険金を手にすることも可能。
資産を減らすことなく、納税資金を獲得できるメリットがあるので、資産家にはもってこいの商品もある。
このような商品を知っている人と知らない人では、相続税の納付の際に大きな差が出てくる。
もちろん、為替や保険会社の倒産などのリスクがあるので、そのことを十分理解しなければならない。
いざとなった時に保険金が支払われないなどといったリスクがないことを確認したうえで、購入すること。
しっかりとした紹介者、資格を持った金融ブローカーを利用すること、などクリアする責任がある。
今や、ファミリービジネスの時代になってきたので、自分一代で考えるのではなく、数代先を見た計画が必要。
まさに家族の”事業承継”が厳しくなる中で、賢明な策を講じるよう税理士さんのアドバイスが生きる時代に。
事業承継支援室長
大滝二三男
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