事業承継で失敗する原因の一つが、譲り手の慣習をすぐに変えること。
引き受けた顧問先も前の先生の手法を信じて、付き合ってきた。
その先生が変わったからといって、職員も習慣は早々変えられない。
そうなると、当然お客さんも新しい先生になかなか馴染まない。
そんな状態が長くなると、職員は退職し、一緒に顧問先も辞めてしまう。
これは職員がお客さんを゛持ち逃げ゛するとは、一概に言えない。
それまでに慣れた手法を一日にして変えられたら、お客は戸惑う。
結果として、自分の主張を聞いてくれる、他の事務所に移っていく。
やはり、譲り受けた事務所の手法をしばらくは、変更しない。
お客さんの信頼を得られた段階で、初めて自分流を徐々に採用する。
急がば回れ!
確かに対価を払うのだから、いち早く慣れてもらいたいだろう。
しかし、新人を採用し、教育する時間以上に、寛容な対応が必要。
短気は損気!
分かっちゃいるけど、そんな時間はないという先生は、事業承継はアウト。
自らがプレイヤーとして、日々忙しくしている先生にも難しいでしょう。
大所高所から経営を見る体制を作り上げてこその、事業承継でしょう。
事業承継支援室長
大滝二三男