事業承継で引き継いだ事務所さんにお尋ねした際に、「お客さんは減っちゃたよ」と言われるのが何より痛い。
その理由を聞いても、ご自身の対応について、悪い点などはほとんど言ってもらえない。それは当然。
お金を出して手に入れたものが、するりと抜け落ちたのでは、悔やんでも悔やみけ切れないといったところ。
同時に、引き渡した先生も「落ちたのは、あちらさんの引き受け方もあるでしょう?」というのが、普通。
どちらにも落ち度はないというのが、両者の言い分。その実態はなかなかわかりません。
しかし、東京と大阪で5年前、同時期にお手伝いをしたケースでは、今でもその客様が一件も落ちていない。
この二つのケース、どちらも引き渡した先生は、お客さんのことを親身に考え、人生の相談相手になっていた方。
どちらも、下町的な地域で、お客さんとの”距離”が非常に近い形で、日々業務を行っていた。
それならば、なおさら先生とはなれたら、ほかの先生の所に行ってしまうんではという意見もあった。
そうはならずに、今でも紹介された先生のところで面倒見てもらっているわけだ。
つまり、引き受けた先生も数は少ないお客様だが、紹介された先生から顧問先情報を適格に引き継いでいる。
それに基づいて、誠心誠意対応しているということではないだろうか。
口の悪い人に言わせれば、前の先生のサービスが不足し、新しい先生がそれ以上だったから、ついてきた、と。
単純にそんなにサービスに軽重があるわけではないので、やはり引き継いだ先生の人柄ではないだろうか。
一方はいまだに大きく成長している事務所で、また一方は親子で経営する事務所、普通の事務所だ。
このように倒産安堵の事例は省くとしても、一件も落ちていないというは我々もうれしい限り。
事業承継を経験していない先生は、相当落ちるでしょうというが、答えは、将来先生が知ることになります。
事業承継支援室長
大滝二三男
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