何しろ中国人のギャンブル熱は相当なものです!!
元ポルトガル領のマカオ、今では本場ラスベガスをはるかに凌ぐ規模のカジノ、その数38件。
人口は55万8000人のこの国(?)の人口の約9%50,000人は、カジノに勤めているという。
税理士さんたちと香港で研修を受けた後、同地を訪れたが、行ってびっくり、見てびっくり。
ポルトガルから中国に返還された後、この10年間で経済成長著しい中国からの観光客でホテルは満員。
38件のカジノはホテルが併設されているから、いや、ホテルにカジノが併設され、夜になると大盛況。
一番古いカジノでは、1階から5階までにギャンブル台がびっしり。
ブラックジャック、ポーカーがほとんどで、各階で掛けるレートが異なり、高レート台を除くとほぼ満席。
ラスベガスでもそれなりに人種を見分けられるが、マカオではほとんどが中国人。日本人の姿ははっきりしない。
そういえば、金曜日の昼ごろにマカオのフェリー港に着いたが、入国審査を待つ時間はなんと2時間。
次から次、港には中国人を乗せた高速フェリーが到着し、税関の審査を待つ人の列は途切れることがない。
その人々が、夜ともなると、ほとんどがカジノに集まるのだから、その熱気は推して知るべし。
そういえば、2日目朝食を済ませて、カジノに行ってみると、ほぼ半数を超える台は満席。
ひょっとすると、前の晩から寝ずに台を囲んでいたのかもしれない。そんな感じもあった。
また、カジノ税は収益金の35%だから、客が儲けるのは至難の業。徹夜で勝負できる資金があるんですね。
カジノから上がる税収だけで、マカオの財政は潤い、1兆円を超える税収がある。
そんな状況を見てきた先生たちが「日本にもカジノを作り、外国人の観光客を呼ぶべきだ」と大合唱。
消費税を上げても雇用は生まれないが、カジノの誘致であれば、雇用も生まれ、お金も動く。
その上、税収が挙がるとなると、こんなおいしい話はないようにも思える。
だが日本には、庶民が遊ぶパチンコがあり、これからの収益と利権問題がネックだろう。
さらに、”ギャンブル反対”の高潔な国民からも大合唱が起こるに違いない。
でも、日本には全国どこでも温泉があるので、ギャンブルだけのカジノ観光ではない楽しみもある。
また、中国のすごいところは、なんとギャンブルでお金を増やそうという図太さがあるようだ。
日本のようにギャンブルで家を建てた人はいないとは、常識だが、マカオではそんな”常識”はない。
トランプを見る目、ルーレットのボールを見る目はまさに血走り、そこらじゅから大声が挙がる。
中国本土から連日観光客が押し寄せる、この”ギャンブルの地”マカオは当分廃れることはないだろう。
そんな中国人の一部でも日本に招致できれば、それこそ消費税など必要なしにもなるが、どうだろう。
併せて、国内にもタックスヘイブンの地域をつくり、外国の投資マネーを呼ぶべきではないのだろうか。
香港、マカオを視察して、会計人の職域拡大を知らされてが、日本にも自由経済特区が必要と痛感。
事業承継支援室長
大滝二三男