先日、建設会社の社長と経理について話をしました。
社長曰く、うちの経理は親戚の元上場会社経理課長に依頼しているという。
その内容はというと、日常の帳面から決算、税務申告書の作成まで、税理士業務も含んでいる。
「素人だから、税務署からよくおしかりを受けるんだが、親戚だから、小言も言えない」
社長に「税務申告書を作成しているわけだから、資格がないとできないんだよ」と言えば、
「そうなんですか?70歳になるから、今から資格は無理でしょう」
あまりに間違いが多いので、変えようとは思うが「何せ、親戚で、言いにくいんですよ」
こんな会社の社長さんが多いんではないでしょうか。
まさにニセ税理士ですが、依頼者はその行為が法律に違反しているとは考えていません。
便利で安いから依頼し続けているが、大きな間違いがないままに20年近く経理・税務事務所依頼し続けている。
それでも歳を取ってきたためか、最近は誤りも多くなり、替え時だが、親戚という”かべ”が高く、決断までは?
こんな事例がそこら中にあるんでしょうね。
計算センターなどを標榜している中には、この種の人も多くいるようで、回りは“先生”と呼んで、厚遇を。
まさにニセ税理士と言う言葉を知っているのは業界の人だけ。
一般にはほとんどその実態を知るよしもなく、その中でも剛の者は弊社に税理士の紹介を依頼してくる。
当然弊社では相手にしないが、もしも税務上の大きな間違いがあっても、誰も“保証”してくれない。
こんなにニセ税理士の闊歩ぶりをどう理解したらいいのだろうか?
父親が税理士で、その父親の事務所に勤めていた子供や奥さんが、そのまま業務を行う例もある。
これもニセ税理士の第一歩。中には名義借りをしてその場をやり過ごす例もあるのだが、、
事業承継支援室長
大滝二三男