元キャリア外交官・原田武夫氏の書いた「最もリアルなアメリカ入門」を読む。
一番好きな外国問われると、米国と答える人が日本人では一番多いという。
私が1995年から十数年に渡って、税理士の先生方とともに会計事務所視察ツアーを行ったのが米国。
そして、会計事務所のM&Aを身近に感じたのも、米国はカリフォルニアだった。
それだけに、久しぶりに米国の事が知りたくなり、同書を手に取った。
米国の本質は、金融資本による世界制覇であり、常に外に膨張するしか生きる道がないという。
ペリーが開国を迫った時も、そして日露戦争で日本に味方した時も、さらに第二次世界大戦でも、
すべて米国の金融資本がその利潤追求のため、生きる道を求めるための歴史的な動きであった。
本文を読むにつけ、納得できることが実に多いアメリカ入門であり、M&Aもまさに利潤追求の一環。
そこで、日本の会計事務所の事業承継を見てみると、利潤追求よりも仕事追求の感が強い。
利潤だけを追求するなら、税理士一人で職員2、3人の規模が最も効率のいい儲け方。収入は少ないが!
これでは、規模の拡大はできず、大きな仕事をしたいという人には我慢ができない。
ところが、米国の会計事務所では、たった一人で2000件を超える確定申告書の作成をしている人もいる。
これで仕事も、収入も十分というわけで、規模を拡大しようとは考えない。
同じカリフォルニア州内に引っ越すときには、簡単に事務所を譲渡してしまう。新しい土地で一から出直し。
そんな”幸福な”人がいる一方で、国家が破たんするかもしれない危険を冒して、戦争を演出する輩も。
「最もリアルなアメリカ入門」を読んだ後に、なぜか米国の会計事務所の事が気になってきた。
米国税理士のカリフォルニア協会の支援者に一人として、税理士の先生方をカリフォルニアにお連れしようか。
そんな思いも出てきているのも事実。米国の会計事務所のM&A を視察しましょうか、今年は?
事業承継支援室長
大滝二三男
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