事業承継の仕事をしていると、思いもしないところで、因縁を感じることができます。
ひと月ほど前の話です。
委譲を希望される事務所に、受けて税理士法人の代表と同行しました。
地方の事務所なので、鉄道を利用し、片道3時間弱、四方山話をしました。
そうこうしているうちに目的地の近づくと、
「僕はおよそ40年前にこの駅に降りたんですよ」と、ぽつりとつぶやかれた。
代表の出身地とはまるで方向が違うので、「?」
すると、「実は女房の出身地なんだよ」と。
なぜ40年前かというと、「まあ、結婚の許可をもらいに来たんですよ」
「先生の出身高校は多分○○高だろうな。女房も○○高でね」
委譲先の先生とお話して確かの代表の奥さんと同窓生であることを確認。
さらに、同じ高校の出身者が税理士法人に在籍し、後日そこに赴任することも了承。
実は二重にも三重にも、弊社の関係者の一人が同じ町の出身者で、これまた同じ高校。
担当の私のはるかご先祖様もその地の出身とか、母方の祖母がすぐ近くの町の出身。
あまりの偶然に、話はとんとん拍子に進み、両者の面談も無事終了。
税理士法人の代表も常日頃ご自身のことは語らないのだが、やはり因縁を感じたようだった。
「この話は失敗は許されないね」と。
あまりの偶然に、世間は実に狭いと両先生と3人で大いに盛り上がった次第。
こういう話が続けば、仲介役も楽なんですがね。そうは問屋が卸しません。
事業承継支援室長
大滝二三男