円高はどこまで進むのか?
1ドル80円はまだ1割ほど円が安いという。そうなると、80円-8円=72円。
これまでの最高値をはるかに超えてします。これでは輸出産業は大打撃。
米国の経済も右肩上がりにならず、赤字財政をどのように解消するのか、その道筋が見えない。
さらに、ユーロ圏内は、ギリシャ、アイルランドさらにはポルトガルの財政破綻の処理でてんてこ舞い。
そこで、ホームレスマネー(大前健一氏)が行くところがなく、円買いになっているという。
昨日からの報道では、海外旅行へ行く人が昨年の30%増しという。
この円高を利用して、ブランド品を安く買おうという女性陣の意気込みはたいしたものだ。
筆者も1995年、円が90円を切ったときに米国に視察旅行に行き、その際の円高の恩恵を受けた。
それを思い出すと、今回の円高の恩恵は、海外旅行そして輸入産業には”天からの贈り物”
その一方で、輸出産業には大打撃。電力不足と料金のアップ、さらに円高で企業は海外移転。
こうなってくるとわが税理士業界は、先行き真っ暗。
少子高齢化で消費は年々減っていくだろうし、老人たちの割合が増えれば、当然物は売れない。
パパママストアはなくなっていく運命だし、小規模の製造業もなくなる。
税理士さんのお得意さんがいなくなってしまう。
年老いた税理士さんは早く引退し、できるだけ早く若い税理士にお客さんを回せということか?
それもできない相談。八方塞のなか、インフレが近づいているという。
オオカミ少年であって欲しいものだが、果たしてどうなるのだろうか。
もう酷暑の夏・八月。そして、原爆記念日、終戦記念日と続くが、わが国の将来に絵は描けるのだろうか?
事業承継支援室長
大滝二三男