会計事務所の職員の平均年齢は一般企業に比較して高いのでしょうか?答えにはなりませんが、男性の高齢者は確かに多くありません。
一般企業の場合、創業者から数えて3代目なんていう企業はぞろぞろありますが、税理士事務所の場合は数えるほどしかありません。
もちろん制度そのものが戦後のものですから、続いても3代目がやっと。しかも、難解な試験に合格しなければなりませんので、中小企業の創業家のようにはその承継は簡単ではありません。
企業の場合ですと、創業者が引退して息子や孫の代になっても古参の職員は定年まで働くというのが通例。もっとも役員などになっていればさらに長く働くことになります。
しかし、会計事務所の場合は、給与の面でどうしても一般企業のような年功序列式の給与では事務所経営に無理がきますので、どうしても給与が低く抑えられる傾向にあります。
ですから、高齢の職員がぞろぞろいる事務所となると、これまた非常に少なくなります。子供が中学、高校に行くような歳までは働けても、それ以上は無理と転職する人も少なくありません。
所長も顧問先の企業で経理課長や部長を捜しているとなると、職員を推薦するといったこともあり、顧問先にも会計事務所にもそして従業員にも良い方向がでる場合もあるようです。
そんなわけで男性の高齢者が少ないのですが、会計事務所の承継の場合は所長とともに引退するといったケースが多く見られます。これも「今更若い先生使われるのはもういい」という事情。
外に出ないのであれば一生できる仕事でも、やはり顧問先回りをしているとどうしても身体がきついということもあり、一般企業の定年同様自らが身を引くケースも多いようだ。
事業承継支援室長
大滝ふみお
でした。
経営上の問題から男性の高齢者が少ないのは事実ですし、平均年齢を見ると、所長の平均年齢が63歳といわれていますので、職員の平均年齢はずーっと若くなります。