初めて歯医者さん対象の経営セミナーに出席。何と主治医と一緒に参加です。7，8年前に、同セミナーの主宰者である税理士さんに「いい歯医者さんいませんか？」とお願いしたところ、たまたま私の自宅近くに顧問先の歯医者さんを紹介され、その方が現在も主治医に。
3ヶ月ほど前に定期健診にいった際に「○○先生がセミナーをやるので一緒に行きませんか？終わってからいっぱいやりましょう」とのお誘いを受けていたので、歯医者さんとセミナーを聞くのも、お酒を飲むのも初めての経験だから即オーケーした次第。
セミナー会場に行ってみると、30名ほどの方々が出席し、院長先生と奥様同伴という方も数名いらっしゃいましたが、皆さん講師のお話に本当に真剣に耳を傾け、中でも、経営理念をはっきりすることで職員たちのモラールも向上するといった点では皆さん納得。
しかし講演後の質問時間では、やはり従業員をいかに効率的に働いてもらうかが焦点に。中でも中間管理職をいかに育てるかといった問題もほとんどの歯医者で、頭を悩ます一番の問題で、従業員の中でリーダー役にはどのような人材が最適かと質問が集中。
これらの問題ではほとんど税理士事務所と同じ状況が見受けられ、話を聞いていると、まさに税理士事務所でも同じ”解答”が得られるのではないかと思えたほど。そういえば、どちらも一人親方の個人営業。開業当初は奥様も戦力になっているのも一緒。
歯医者さんは大嫌いと、顧問契約を打ち切ってきた税理士事務所もあるが、これはあまりにも自分たちの事務所と同じような事態が見せつけられるからかなとも感じた次第。でも、同じ先生でも歯医者さんは自分が働かなければならないから、税理士よりも厳しい状況。
そんな歯医者さんを顧問先に抱えている税理士さん、いざの飲み会となると、歯科医の専門用語が飛び交い、技術的な問題でも堂々論じ合う。若手の歯医者さんの質問にも一切たじろがず、さすがに業種に特化している先生はすごいと感じさせられた次第。
税理士事務所以上に激しい生存競争を繰り広げている歯医者さんに「先生、儲けるのが下手、しっかり経営しなけりゃだめでしょう」と叱咤激励する税理士さんに、いわれた歯医者さんもタジタジ。でも、私には主治医との距離が非常に縮まった貴重な体験でした。
事業承継支援室長
大滝ふみお
でした。
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