ご存知ですか、漫画・ONE PIECE の第56巻がなんと初版刷285万部だそうです。一時発行部数500万部を超えていたといわれる「週刊少年ジャンプ」に連載されている人気漫画だそうですが、いまや漫画本は子供が読むものでなく、大人の愛読書。電車の中でも一心不乱に漫画を呼んでいる背広姿の大人がいますね。
ビジネス用のバッグからおもむろに漫画本を出している姿は、今では当たり前のこと。白髪の初老の背広姿のおじさんも一生懸命漫画雑誌を読んでいる姿もこれまたよく見る風景。こんな姿を見られたらどうしようなんていうことはまるでないようだ。
実を言うと、私はこのワンピースという作品を見たことがない。すでに「少年ジャンプ」に連載されたもの単行本になるわけだが、その発行部数は55巻で1億7500万部。古本を安い価格で買うことができるこの時代になんと日本に人口以上に読まれているとは驚き以外の何物でもない。
確かに本は売れなくなっています。文字ばかりの本は特に売れません。純文学なおは初版はせいぜい3千部。先日多臓器不全でなくなった、私と同世代の立松和平氏が作家としてより、テレビ朝日のレポーターとしてしか知らない人のほうが多いのではないのだろうか。彼は作家だったが、漫画家を超えられなかった。
このワンピースはなかせるというが、その285万部発行される56巻の初版本をきっと手に取ることはないだろうが、若者たちとコミュニケーションを取ろうとする必要がある場合はぜひともこの作品を読んでみる必要があるだろう。でもその元気がない大人たちのほうが多いのではないだろうか。
もちろん、今や「週刊少年ジャンプ」は小中学生の読み物ではない。高校生、大学生そして若き社会人の愛読書であることを知っておく必要がるようだ。ひょっとすると、先生の事務所の職員も職場では手にしなくとも、通勤の電車の中ではきっと読んだいるに違いありません。
批判がましい文章になりますが、やはり電車の中や職場ではこれらの漫画はいかがかなと思いますが、そんなことを言ってもなんら説得力はありません。自由な国・日本ですから、趣味趣向は他人がとやかく言うものではない。でも、電車の中で化粧をする恥知らずな女性よりはましですかね。
文化は伝承されます。企業文化も同様です。先生がはぐくんできた事務所の風土も伝承されるでしょうが、その体制をしっかり決めていませんと、先生の歴史はどこかに行ってしまいます。そういえば、すでに漫画が愛読書の先生方も確実に増えていますが、ご存知でしたか？
事業承継支援室長
大滝ふみお
でした。
