若者たちが生活の糧を得ることのできない集落から都会へ出て、残される高齢の孤独な老人たちがひっそりと暮らす”限界集落”がの日本国中に散在するといいます。
国民総生産世界第2位を誇る国作りの貢献した老人たちは、いまや“姥捨て山”状態に置かれている人も少なくない。
地方自治体によってはこれら“限界集落”からの脱出を目論み、都会から若者たちを呼び寄せることに成功した所もあるようだが、それは万に一つ。
一方、目を会計業界に転じてみると、そこそこの収益を上げてきた事務所が、所長税理士の高齢化で営業もできず、”枯れた”状態になってしまった所も多い。
そういった事務所に限って、職員もまた、同様に高齢化し、お客様のところに出向くことはあっても、新しい情報のやりとりはできず、世間話に終始。
結果、経営者が若返ったときには顧問契約も打ち切られ、年々顧問料収入も減少。職員の数も減らず、所長先生の所得は減少傾向に歯止めがかからず。
所長先生はパソコンも会計ソフトもいじることもできず、職員を減らしたくてもままならず.ズルズルと事務所経営を続け、それも職員の賃金を捻出するために。
こんな状態を職員がよく分かっているはずだが、年金もまともに出せない国にいるため、働かざるを得ず、所長先生の限界を無視するしか生活の糧を得られず。
”限界集落”なら、国や地方自治体も手を差し向けることはあるかもしれないが、こんな”限界税理士事務所”に力を貸してくれる自治体は皆無。
でも、確実にこの“限界税理士事務所”は増えています。辞めるに辞められない、すべてを放棄して辞めてしまいたいと叫ぶ先生も少なくありません。
さてこの”限界税理士事務所”の行く末はいかに?
事業承継支援室長
大滝ふみお
でした。