2月1日はプロ野球のキャンプインの日だ。今年もスポーツ紙の1面を飾る新人たちの姿は初々しいが、はたしてシーズンインしたときには何人が一軍にいることができるのかこれまた楽しみの一つだが、ことしはワールドベースボールが行われるため、トップ選手の動向も気になるところ。
その中で中日ドラゴンズの選手がWBCに一人も出ないというのは、なにやら昨年から引きずっているサブプライム問題から発生した金融大恐慌とそれに伴う世界的な大不況のまっただ中にある名古屋、東海地方の姿を暗示していたのかもしれない。それにしてもキャンプインでも中日のニュースは首都圏には聞こえてこないが、、
この中日ドラゴンズの大ファンである有名ギターリスト、業界では“神”とも言われるこの人の愛読紙が中日スポーツ。草野球チームに所属し、そのユニフォームもドラゴンズブルーといった徹底したファンだ。その御仁も「なぜWBCに一人も出ないのかな」とちょっぴり寂しそう。この御仁の出身は東京で大学も東京、名古屋には一切関係ないのがミソ。
ところで、球春がきたのは宮崎、沖縄だが、名古屋地区には“木枯らし”が吹き荒れ、今年の確定申告、それに続く、3月期決算・申告が会計事務所にとってのメーンイベントだが、果たして”大荒れの天候”に見舞われるか否か、戦々恐々の日々を送らねばならない。というのも、昨年前半までは好景気だったため申告は黒字だが、銭がない状況だからだ。
名古屋地区の会計事務所の顧問料平均値をとってみると、上場企業とその子会社などは比較的全国平均と差はないが、個人企業のような法人企業の顧問料は恐ろしいほど安い。それでも会計事務所の所長が直接訪問しないことには顧問料が支払われなかったり、安くしないと会計事務所を替えるといった事態も招来する。全く気が休まらないのがこの地域。
地元育ちの先生たちはその商売のこつを身につけているが、新規参入の会計事務所は相当の苦労が求められる。ちなみに名古屋に単身赴任した会社幹部は出世のための“腰掛け”として評価され、胸襟を開く対象にはしないという不文律があるともいう。それだけに事業承継しようと考えている”よそ者”は是非家族一緒に赴任してほしい、それが成功の第一歩。
事業承継支援室長
大滝ふみお
でした。