十数年前の話ですが、ひょっとして先生の息子さんも、、、！？

夏の税理士試験合格を目指して、受験勉強にも熱が入る時期ではないだろうか。
今あるかどうか分からないが、10年近く前、予備校の合宿が行われ、地方からも多くの受験者が参加した。
このセミナーに毎年参加していた税理士事務所の職員がいたが、何度挑戦するも一科目も受からなかった。
それでも、所長は試験が近づき、東京行きの許可を求める職員に、｢がんばれよ！」と、小遣いも渡した。
この所長が事業承継を考えるようになり、事務所事情を訊ねる弊社の担当者に、その職員のことを話した。
話を聞いているうちに、担当者は思いを所長に漏らした。｢本当に試験を受けているんですか？」
試験に挑戦して10年にもなろうというのに、1科目もクリアせずに、果たして、合宿まで行くだろうか？
予備校の講師も、合格の可能性が見られない受験生に、引導を渡すのも仕事のはず。
この職員、奥さんと資格を取ることが条件で結婚したから、合格するまで、挑戦し続けなければならない。
10年で1科目も合格できないのは、予備校の合宿にも参加せず、試験も受けていないのでは、との推測も。
ちなみに、試験結果を知らせる通知も誰にも見せず、ただ今回もダメでしたと、所長だけに報告していた。
しかし、事業承継したら、新経営者はそんな職員に甘い対応をするとは考えられず、職員に方針を告げた。
その結果、その職員は、この10年の試験には一切触れず、遠く離れた奥さんの実家に引っ越して行った。
こんな極端なのは例外としても、都会で受験勉強中の、先生の息子さんは、期待に潰されていませんか？
あと2か月、精神的なプレッシャーは半端ではないはず、受験者の激減ぶりもこんな所にあるのかもしれない
事業承継・M&A支援室長大滝二三男