税理士が死亡すると、事務所がなくなり、お客さんは新たな税理士を探して移って行く。
もちろん、職員もバラバラとなり、ある人は他の事務所に移り、またある人は会計事務所から他の業界に。
しかし、今回の事例では、たまたま事務所に税理士を派遣する税理士がいて、その人の下で事務所を継続。
ところが、事務所継続一年を経過しようというときに、突然税理士を引き上げ、事務所を閉鎖すると宣言。
それも、猶予期間は1か月と、あまりに突然の、非常識な通告。後任が決まるまで猶予を求めたが、無視。
途方に暮れた、亡くなった先生の奥さんから、後任候補を探すよう依頼が来たが、猶予は2週間しかない。
急遽、候補者を確保できたのが、期限の1週間前。条件などを詰めているうちに、アッという間に時間切れ。
それでも、派遣されていた税理士から顧問先の引き継ぎがあると考えていたが、何とこれも拒否された。
顧問先は従来通り、職員が担当していたので、税理士が代わってもそれほど影響がなく、客離れはなかった
とはいうものの、後任の税理士が決まらなければ、ニセ税理士行為で職員が摘発されかねない。
幸いなことに、この奥さんの努力の甲斐あって、地元で税理士が見つかり、無事事務所が復活した。
それにしても、後任が決まらないうちに、税理士を引き上げた事務所の対応は何がそうさせたのでしょう?
事業承継・M&A支援室長大滝二三男
所長の死後、税理士を派遣していた事務所から非情の通告!
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