会計から事業の実態が分かり、経営上の課題も見えてくる。その解決策を提案するのが、税理士の使命。
毎月の試算表を解説するだけで、顧問としての仕事は終了と、渡される新たな資料を持って事務所に帰る。
事務所では領収書などの資料をPCに打ち込む記帳代行が、主な仕事。まさか、これが税理士の仕事ですか?
言葉は悪いが、資格者がやってはいけない仕事を喜んでやるようでは、資格を返上した方が良い。
確かに、こんな仕事で税理士として顧問料を手にするのは、生き残りを懸け、日々格闘する顧問先に失礼。
こう叫ぶ税理士に後継者がいない。候補者候補は来るのだが、一週間もしないうちに去って行く。
同業者などに紹介された若い税理士も、試用期間を無事クリアした税理士はこれまでに一人もいない。
探し始めた当初は、知人の税理士などから紹介があったのだが、すぐに辞めるので、今はさっぱり。
後継者候補者への″要求″も、顧問先に徹底した経営サポートができなければ、税理士ではないと厳しい。
しかも、所長が手取り足取りで指導するのは、無資格の新人従業員のみで、″候補者″は自分でやれと言う。
事務所流の経営サポートを徹底指導することなく、″候補者″もどのようなサポートが提供できるのか悩む。
それを見て、″候補者″の仕事をチェックするが、指示待ち″候補者″は頭からどやされ、たちまち辞めて行く。
だから、現在のところ、″候補者″が定着しているとの話を聞かないから、まだ後継者は決まらないのだろう。
そう、所長が納得する後継者が見つかる前に所長が健康を害し、事務所が立ち行かなくなる可能性も高い。
オーナーが自分流を変えない限り、この事務所には後継者は出てこないだろう。それも事務所の歴史か。
事業承継するにしても、自分流を徹底するように要求するだろうから、相手も我慢できない可能性は大。
どうなるんでしょう、顧問先には良い事務所なんですが、後継者がいないんですよ。
事業承継・M&A支援室長大滝二三男
コンサルできない税理士は後継者にはせず、良い後継者いないかな!
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