官僚が、政治家にそん度して、その主張を認めることは、その昔は当たり前だった。
国税でも、大蔵省出身の国会議員には何らかのそん度をして、手荒なことは控えたとの話もあった。
ちなみに、一世を風靡した自民党の田中派に所属していた代議士が、大手町の東京局によく来ていた。
この議員は苦学をして東京大学法学部卒業後、大蔵省にキャリアとして入省。若くして税務署長も経験。
大蔵官僚として田中角栄の目に留まり、衆議院を目指すことを決意。二度目の挑戦で初当選。
当選後は、大蔵官僚としてのキャリアを活かし、地元への予算獲得に奔走。派閥の力も大いに活用。
そんな代議士が、なぜかよく東京局に姿を見せていた。選挙民の税金問題だけなら、秘書で十分だろう。
当時言われたのは、派閥の先生からの依頼を一手に引き受けてもいたのではないだろうか、と。
もちろん、ニュースになるようなことはなかったのだが、当時は政治家にそん度は当たり前だったようだ。
現在は、税務当局も退職し、税理士になったOBとは、あまり付き合わないようにと指導しているとも言う。
やはり、先輩に対して、そん度するようなことがないように、一線を越えないよう、バリアを敷いている。
今は昔のより、政治家の圧力・陳情を跳ね返す力が、当局に備わってきたようにも思えるのだが、実態は?
明日で確定申告も終わるが、辞めた国税庁長官が果たして、適材適所だったのか、疑問は残る。
事業承継・M&A支援室長大滝二三男
そう言えば、35年以上前、東京国税局でよく政治家に遭遇!
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