当然のことですが、今は税理士事務所の書入れ時、当支援室に
事業承継の相談はあっても、実務として引き継ぎ手の紹介や、税
理士同士の面談などはありません。
職員は大変だけど自分は暇だという先生も中にはいますが、申告
書をチェックしない税理士はいないでしょうから、まずこの期間中は
予定が立たないというのが実態です。
実際、この期間中に相談は舞い込みますが、先生との面談は確定
申告が終わってからにしましょうということになります。現に先週の
電話でも、今はダメだけど、確申終了後に来てくださいとの要請。
事務所に行くとなると、まずは単なる相談ではなく、事業承継を真剣
に考え、より良い承継の仕方を希求するといった感じになる。そこで
当支援室はデスクワークで、具体策を検討する。
確定申告が終了すれば、直ちに事務所を訪問し、実情を把握。的確
承継者を選定し、先生に書類でのチェックをお願いする。それが通れ
ば両者面談となるわけだが、これが上手くいくとは限らない。
というのも、両者の相性は初対面で決まってしまう。第一印象が良け
れば、そのままスムーズに行き、契約まで短い時には3週間で終わっ
てしまう。そうなるよう、いまはじっくり机での仕事に一日を費やす。
また、英気を養う旅行に行くのも、この時期。今や外国にいても、国内
にいるのと変わらず、電話の声は隣にいるかのように聞こえてくる。
ありがたいと思うときもあれば、こんなとこまで追いかけて来るなと、怒
りたくなる時もある。
でも、この時期だだから、デスクワークが続けられ、時には旅行にも出
かけられる、ありがたい時期でもある。確定申告終了が頑張ろうと、声
を和するが、果たして今年も多くの案件が出てくるのだろうか?
事業承継・M&A支援室長
大滝二三男