今年こそとの思いが強かったAさん、残る税法一科目のため、新年早々10年勤めた事務所を退社。
昼は予備校に通い、夜はスマホやパソコンのゲームを厳禁とし、過去問を毎晩数問をこなしてきた。
試験間近には、予備校の模擬テストに明け暮れ、ほぼ合格ラインを突破し、試験を待つばかりとなった。
試験日も早目に会場に着き、ゆっくりと準備を終えた。そして、試験会場の教室で、試験開始を待った。
配られた試験問題用紙を裏返しにしたまま、開始のベルがなると、もう問題しか目に入らない。
試験時間が終わる前に、部屋を出た受験者も多かったが、Aさんは最後まで問題と"格闘"。
とにかく、この問題に60点以上の採点をもらえれば、税理士試験5科目ををクリアし、晴れて税理士に!
試験終了後、Aさんにでき具合を訊いたが、頭を振りながら一言、「まあ、ダメでした」。
とにかく、本番に弱いというのが、Aさん。しかし、今回は所長からの最後の機会と釘を刺されていた。
そして、先日の試験結果によれば、Aさんは合格できなかった。模擬テストでは合格90%だったのだが、、
この結果を受け、所長″実はAさんはこの事務所長の息子″は、悩みに悩んだ。
やはり、息子に引き継がせたいのが本音。長期期間休ませて、試験勉強させたのだか、試験は不合格。
でも、高齢だが、まだまだ、息子さんが試験に受かるまで、頑張ると言う。
来年の試験で合格しなければ、もう限界。来年のこの時期、嬉しい便りがないと、我々の出番になります。
事業承継・M&A支援室長大滝二三男
税理士試験の結果が出て、悲喜こもごもの一週間が過ぎた!
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