事業を辞める時は、必ずやって来る。
税理士の多くがお客さんの廃業などを経験し、自分のその時を考える。
しかし、まだまだ先と、具体的なスケジュールは考えもしない。
定年がないだけに、自分で決めるしかないのだが、決めたくもない。
でも、想像もしなかった病が突然やって来る。
これも治ると考えるから、辞めることはまさの想像の世界。
ところが、入院先の医師から退院の許可は、なかなか出ない。
所長がいない事務所は、誰が゛司令塔゛になって動いているのか?
スマホで゛司令塔゛に指示している所長には、確かめようがない。
「所長、ご指示通りにやってます」と、返事は来るが、心配は募る。
自分が復帰できないと分かった時、職員はどう考えるのか、不安が、、
職員がお客を持って辞めていけば、事務所は成り立たなくなる。
内部事務を担当する職員は、路頭に迷うことにもなる。
外回りの職員だけでなく、内部事務で事務所を支えている職員がいる。
これらの人は、顧問先を持って他の事務所に移ることはできない。
それでも、自分だけのことを考える職員は、所長にとって厄介者。
運命共同体的になっている事務所にとって、事務所閉鎖は大問題。
所長にとっては、自らの数十年の歴史を否定されることにもなる。
本当に切ない決断だが、その時は必ずやって来る。
その時になって、右往左往しないよう、腹を決めておく。
難しい判断ですが、自らの歴史を閉じるとき、さてどうします?
事業承継・M&A支援室長
大滝二三男